相続が発生したらまず何をする?初めての相続手続き完全ガイド
はじめに:突然の相続、何から始めればいい?
親や配偶者が亡くなったとき、悲しみの中で最初に直面するのが相続手続きです。
しかし多くの方が、「何から始めればいいのか」「誰に相談すればいいのか」が分からず、
手続きが進まないまま時間だけが過ぎてしまう──そんなケースが非常に多いのです。
相続は時間との勝負でもあります。
放置すると、相続税の申告期限(10か月)や、相続登記の義務期限(3年)に間に合わない可能性も。
この記事では、初めて相続に直面した方のために、相続発生後に「何を・どの順番で」進めればよいのかを、専門家の視点でわかりやすく解説します。
1. まずは「死亡届」を提出しよう(7日以内)

相続の第一歩は、死亡届の提出です。
死亡届は、亡くなった方の本籍地・届出人の住所地・死亡地のいずれかの市区町村役場に提出します。
提出期限は、死亡の事実を知った日から7日以内。
これをもとに役所で「戸籍の除籍」「火葬許可証の発行」などが行われます。
👉 提出の際には、病院から発行される死亡診断書が必要になります。
この時点で、今後の相続手続きに必要な書類の控えを取っておくのがポイントです。
2. 重要書類を集める:相続の準備は“情報整理”から

相続を進めるうえで必要になる主な書類は次の通りです。
- 被相続人(亡くなった方)の戸籍謄本・除籍謄本・住民票除票
- 相続人全員の戸籍謄本
- 不動産の登記簿謄本・固定資産税納税通知書
- 預貯金・株式などの財産一覧
- 借入・ローンなどの負債情報
これらを早めに整理することで、後の手続きがスムーズになります。
特に、不動産がある場合は登記簿の確認が最優先です。
3. 相続人を確定する:誰が相続人になるのか?
次に行うのは、相続人の確定です。誰が法的に相続人となるのかを明確にしないと、遺産分割や登記が進められません。
法定相続人の順位は以下の通りです:
- 第1順位:子ども(代襲相続は孫まで)
- 第2順位:父母(または祖父母)
- 第3順位:兄弟姉妹(代襲は甥・姪まで)
※ 配偶者は常に相続人
👉 家族構成が複雑な場合(再婚・前妻の子・養子など)は、戸籍の収集に時間がかかるため早めに着手を。
4. 遺言書の有無を確認する:最も大切なポイント
相続を進める前に必ず確認すべきなのが「遺言書の有無」です。
遺言がある場合は、法定相続分よりも優先されます。
確認方法は主に3つ:
- 自宅や金庫に保管されていないか探す
- 公証役場で「公正証書遺言」を確認
- 法務局で「自筆証書遺言保管制度」を検索
遺言書を見つけた場合は、勝手に開封せず、家庭裁判所での「検認」を行う必要があります。(公正証書遺言の場合は不要)
5. 相続財産を把握する:プラスとマイナス両方を確認
相続財産は「資産」だけでなく、「負債(借金)」も含まれます。
主な項目は以下の通りです。
- 預貯金・株式・不動産・生命保険など(プラス)
- ローン・保証債務・未払い税金など(マイナス)
借金のほうが多い場合は、相続放棄や限定承認という選択肢もあります。
ただし、これらの申述は「相続を知った日から3か月以内」に家庭裁判所で手続きが必要です。
6. 遺産分割協議で分け方を決める
相続人全員で財産の分け方を話し合う「遺産分割協議」は、相続手続きの核心部分です。
この話し合いの結果を「遺産分割協議書」として文書に残すことで、登記・預金解約・税務申告に使える正式書類になります。
💡 注意:
- 相続人全員の合意が必要(1人でも不同意なら無効)
- 不動産は売却して分けるケースも多い
7. 相続登記・名義変更を行う(義務化)

遺産分割がまとまったら、最終ステップとして不動産の相続登記(名義変更)を行います。
2025年4月からは義務化されており、3年以内に登記申請をしなければ罰則の対象となります。
登記申請には、
- 登記申請書
- 遺産分割協議書
- 戸籍謄本・印鑑証明書
などの添付書類が必要です。
司法書士に依頼すれば、書類作成から申請までを代行してもらえるため安心です。
8. 相続税の申告・納付(10か月以内)

相続税がかかる場合は、被相続人の死亡から10か月以内に申告・納付が必要です。
相続税が発生しない場合でも、生命保険や不動産評価によって課税されるケースがあるため、
税理士への相談がおすすめです。
まとめ:相続は「早く・正しく・専門家と」
相続の流れをまとめると、以下の通りです👇
- 死亡届を提出(7日以内)
- 戸籍や財産などの書類を集める
- 相続人を確定する
- 遺言書の確認
- 財産を把握(借金含む)
- 遺産分割協議を実施
- 相続登記・名義変更を完了
- 相続税の申告(10か月以内)
この流れを踏まえ、早めに行動することでトラブルを未然に防ぐことができます。
染谷綜合法務グループでは、司法書士・行政書士・税理士・不動産の専門家がチーム体制で、「相続登記」「遺言」「相続放棄」「不動産売却」まで一括対応。
初めての相続でも安心して進められるよう、丁寧にサポートいたします。
「何から始めればいいのかわからない」
「期限に間に合うか不安」
という方は、お気軽にご連絡ください。
染谷綜合法務グループのサポート
当グループでは、
- 法務チーム … 相続登記・不在者相続・遺産分割の手続き
- 不動産チーム … 登記後の売却や管理までワンストップ対応
を行っています。
「相続登記をどうすべきかわからない」段階からでもご相談可能 です。
相続のことなら

相続・登記のスペシャリスト|染谷綜合法務事務所
不動産のことなら

不動産から建設・設計まで|有限会社ミューファ
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相続が発生したらまず何をする?初めての相続手続き完全ガイド
はじめに:突然の相続、何から始めればいい?
親や配偶者が亡くなったとき、悲しみの中で最初に直面するのが相続手続きです。
しかし多くの方が、「何から始めればいいのか」「誰に相談すればいいのか」が分からず、
手続きが進まないまま時間だけが過ぎてしまう──そんなケースが非常に多いのです。
相続は時間との勝負でもあります。
放置すると、相続税の申告期限(10か月)や、相続登記の義務期限(3年)に間に合わない可能性も。
この記事では、初めて相続に直面した方のために、相続発生後に「何を・どの順番で」進めればよいのかを、専門家の視点でわかりやすく解説します。
1. まずは「死亡届」を提出しよう(7日以内)

相続の第一歩は、死亡届の提出です。
死亡届は、亡くなった方の本籍地・届出人の住所地・死亡地のいずれかの市区町村役場に提出します。
提出期限は、死亡の事実を知った日から7日以内。
これをもとに役所で「戸籍の除籍」「火葬許可証の発行」などが行われます。
👉 提出の際には、病院から発行される死亡診断書が必要になります。
この時点で、今後の相続手続きに必要な書類の控えを取っておくのがポイントです。
2. 重要書類を集める:相続の準備は“情報整理”から

相続を進めるうえで必要になる主な書類は次の通りです。
- 被相続人(亡くなった方)の戸籍謄本・除籍謄本・住民票除票
- 相続人全員の戸籍謄本
- 不動産の登記簿謄本・固定資産税納税通知書
- 預貯金・株式などの財産一覧
- 借入・ローンなどの負債情報
これらを早めに整理することで、後の手続きがスムーズになります。
特に、不動産がある場合は登記簿の確認が最優先です。
3. 相続人を確定する:誰が相続人になるのか?
次に行うのは、相続人の確定です。誰が法的に相続人となるのかを明確にしないと、遺産分割や登記が進められません。
法定相続人の順位は以下の通りです:
- 第1順位:子ども(代襲相続は孫まで)
- 第2順位:父母(または祖父母)
- 第3順位:兄弟姉妹(代襲は甥・姪まで)
※ 配偶者は常に相続人
👉 家族構成が複雑な場合(再婚・前妻の子・養子など)は、戸籍の収集に時間がかかるため早めに着手を。
4. 遺言書の有無を確認する:最も大切なポイント
相続を進める前に必ず確認すべきなのが「遺言書の有無」です。
遺言がある場合は、法定相続分よりも優先されます。
確認方法は主に3つ:
- 自宅や金庫に保管されていないか探す
- 公証役場で「公正証書遺言」を確認
- 法務局で「自筆証書遺言保管制度」を検索
遺言書を見つけた場合は、勝手に開封せず、家庭裁判所での「検認」を行う必要があります。(公正証書遺言の場合は不要)
5. 相続財産を把握する:プラスとマイナス両方を確認
相続財産は「資産」だけでなく、「負債(借金)」も含まれます。
主な項目は以下の通りです。
- 預貯金・株式・不動産・生命保険など(プラス)
- ローン・保証債務・未払い税金など(マイナス)
借金のほうが多い場合は、相続放棄や限定承認という選択肢もあります。
ただし、これらの申述は「相続を知った日から3か月以内」に家庭裁判所で手続きが必要です。
6. 遺産分割協議で分け方を決める
相続人全員で財産の分け方を話し合う「遺産分割協議」は、相続手続きの核心部分です。
この話し合いの結果を「遺産分割協議書」として文書に残すことで、登記・預金解約・税務申告に使える正式書類になります。
💡 注意:
- 相続人全員の合意が必要(1人でも不同意なら無効)
- 不動産は売却して分けるケースも多い
7. 相続登記・名義変更を行う(義務化)

遺産分割がまとまったら、最終ステップとして不動産の相続登記(名義変更)を行います。
2025年4月からは義務化されており、3年以内に登記申請をしなければ罰則の対象となります。
登記申請には、
- 登記申請書
- 遺産分割協議書
- 戸籍謄本・印鑑証明書
などの添付書類が必要です。
司法書士に依頼すれば、書類作成から申請までを代行してもらえるため安心です。
8. 相続税の申告・納付(10か月以内)

相続税がかかる場合は、被相続人の死亡から10か月以内に申告・納付が必要です。
相続税が発生しない場合でも、生命保険や不動産評価によって課税されるケースがあるため、
税理士への相談がおすすめです。
まとめ:相続は「早く・正しく・専門家と」
相続の流れをまとめると、以下の通りです👇
- 死亡届を提出(7日以内)
- 戸籍や財産などの書類を集める
- 相続人を確定する
- 遺言書の確認
- 財産を把握(借金含む)
- 遺産分割協議を実施
- 相続登記・名義変更を完了
- 相続税の申告(10か月以内)
この流れを踏まえ、早めに行動することでトラブルを未然に防ぐことができます。
染谷綜合法務グループでは、司法書士・行政書士・税理士・不動産の専門家がチーム体制で、「相続登記」「遺言」「相続放棄」「不動産売却」まで一括対応。
初めての相続でも安心して進められるよう、丁寧にサポートいたします。
「何から始めればいいのかわからない」
「期限に間に合うか不安」
という方は、お気軽にご連絡ください。
染谷綜合法務グループのサポート
当グループでは、
- 法務チーム … 相続登記・不在者相続・遺産分割の手続き
- 不動産チーム … 登記後の売却や管理までワンストップ対応
を行っています。
「相続登記をどうすべきかわからない」段階からでもご相談可能 です。
相続のことなら

相続・登記のスペシャリスト|染谷綜合法務事務所
不動産のことなら

不動産から建設・設計まで|有限会社ミューファ
相続のことなら

相続・登記のスペシャリスト|染谷綜合法務事務所
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